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自覚がないうつ病

女性

心療内科で治療する

典型的なうつ病は感情・意欲・思考の3つが損なわれるとされています。感情面では常に憂鬱な気分だったり、イライラしたり死にたくなったりします。意欲面では何をしても楽しくなくなり、やる気が失われます。思考面では集中力がなくなり、考えがまとまらなくなります。こういった症状があれば、誰でもうつ病を疑ってみる必要があるでしょう。しかし典型的な症状には当てはまらない種類のうつ病もあり、仮面デプレッションはそのひとつです。仮面デプレッションは精神的な不調よりも、肉体的な不調のほうが強く現れるという特徴があります。具体的には食欲がなく体重が減少する、不眠気味で毎朝早く眼が覚める、体がだるく肩こりや腰痛などが治らない、などの症状があります。特に午前中に強く不調が感じられ、夜に近づくにつれて収まってくるのが特徴です。仮面デプレッションの人はうつ病という自覚がなく、病院へ行くとしても内科を受診するのが普通です。しかし検査を受けても悪いところが見つからないので、薬を服用しても回復しませんし、仮病を疑われることもあります。いろいろな病院で相談した結果、最終的に仮面デプレッションという診断が出て、精神科や心療内科へ回されることがよくあります。仮面デプレッションを治療するには、まずうつ病であることをはっきりさせる必要があります。ほかの臓器に病気があるなら、それを治さなければなりません。肉体的には異常がなく、専門家による検査でうつ病と診断されれば、薬物療法や生活習慣の改善による治療を始めます。仮面でプレッションもうつ病の一種なので、抗うつ薬で症状を抑えることができます。うつ病はセロトニンやノルアドレナリンといった脳内ホルモンのバランスが崩れることが原因とされています。抗うつ薬は脳内ホルモンの働きを調節し、正常な状態に近づけていく作用があります。旧世代の抗うつ薬は便秘気味になったり口が渇いたりする副作用がありましたが、現在では副作用の少ない薬が主流になっています。抗うつ薬は即効性がある薬ではなく、1?2週間から2か月ぐらいかけて徐々に効果が現れてきます。一方で副作用はすぐに現れるので、効き目がないと感じて服薬をやめてしまう方もいますが、焦らず気長に続けることが大切です。また投薬治療と並行して、休養を取ったり仕事を減らしたりするよう心がける必要もあります。仮面デプレッションは責任感が強く、ストレスを感じやすい方に多い病気なので、緊張感を和らげることが治療に繋がります。